COLUMN不動産売却コラム

住みながら家を売るメリット・リスクを解説!空き家で売却との比較も

2022.08.30

こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の酒井です。

 

不動産売却を検討する中、「住みながら家を売る」「空き家にしてから家を売る」どちらの売り方のほうがメリットが大きいのか、考えたことがある方も多いと思います。

 

そもそも住みながら家を売ることはできるのか、疑問に思う方も少なくないでしょう。

 

住みながら家を売ることは可能ですが、メリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

 

そこで今回は、住みながら家を売るメリットやデメリット・リスクをまとめて解説します。

 

住みながら家を売却するコツや空き家にしてから売る場合との違いも紹介しますので、家の売却を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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住みながら家を売るのは可能!メリットやリスクは?

マンションや一戸建ての売却を考える方の中には「家に住みながら売却活動を行えるの?」という疑問を持つ方も多くいます。

 

結論から言うと、住みながら家を売ることは可能です!

ただし、空き家にしてから売却活動を始めたほうが良いケースもあります。

 

まずは住みながら家を売ることのメリットと、デメリットやリスクを理解しましょう。

それぞれ詳しく解説していきますので、参考にしてくださいね。

 

メリット①売却で得た資金を新居の購入代に使える

引っ越しの際の資金計画が立てやすいのが、住みながら家を売るメリットといえるでしょう。

 

空き家にしてから家を売る場合はあらかじめ引っ越し代を用意する必要がありますが、住みながら家を売却できれば、売却によって得た資金を新居の購入代として使えます。

 

今の家の売却前に新居に引っ越した場合に起こり得る、「家が売れなかった」「思っていたより安く売れた」というリスクが少なくなります。

 

また、住宅ローンが残っている場合、今の家と新居の住宅ローンが二重になるリスクも避けられます。

 

メリット②空き家にすることで起こる劣化を防げる

長期間空き家にすることで起こる家の劣化を防げるというのも、住みながら家を売るメリットです。

 

空き家になって誰も住んでいない家は換気不足が原因で湿気が溜まりやすくなり、カビや菌が発生しやすくなります。

 

住んでいれば日常的な手入れが行えますし、劣化や汚れが見つかった場合でもすぐに対処できます。

 

北海道であれば、冬期間に空き家にしておくと積雪により家が埋まってしまったり、堆雪した雪の重みや屋根からの落雪などで家が破損する恐れもあります。

 

こうしたことを考えると、住みながら家の売却活動を行えば、売る直前まで家を綺麗に保ちやすいといえるでしょう。

 

メリット③実際の生活イメージや魅力を購入検討者に伝えやすい

住んだまま家を売るメリットとして、内覧時に実際の生活イメージや家の魅力を伝えやすいという点もあります。

 

実際に住んでいる状態の家を見ることによって、空き家よりも格段に購入後の生活をイメージしやすくなります。

家具の配置や生活動線など、実際に生活するうえで起こる不安や悩みを解決でき、購入の後押しになるでしょう。

 

また、内覧は買主と売主が直接話す機会にもなるため、書面上では気づきにくい家の魅力を売主から口頭で伝えることも可能です。

 

売主の印象が良いかどうかを購入の検討材料の1つとしている買主も多く、好印象や誠実さを伝えやすいのも、住みながら家を売るメリットといえるでしょう。

 

デメリット・リスク①内覧の調整・対応を行う必要がある

内覧時に買主と直接顔を合わせられることは住みながら家を売るメリットですが、一方でその内覧の調整や対応を行わなければいけないというデメリットも存在します。

 

内覧は買主の希望日時で行われることが多く、「今週末に内覧できますか?」といった急な予定が入る可能性もあります。

内覧のたびに家を綺麗にする必要があるため、面倒に感じてしまう方もいるかもしれません。

 

また、内覧は土日に行われることが多いため、休日を使うことになる点もデメリットといえるでしょう。

 

デメリット・リスク②生活感がマイナスになる可能性がある

実際に生活している状態が購入の後押しになるといっても、生活感がありすぎると逆にマイナスイメージにつながる恐れもあります。

 

引っ越しの際、家具や家電を片付けてまっさらの状態にしてみたら「思ったよりも広く感じる」「新築物件に見える」といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

言い換えれば、実際に住んでいると狭く見えたり古く感じたりする可能性があるということです。

 

購入の後押しになるはずの内覧でマイナスなイメージを与えてしまわないためにも、きちんと整理整頓や片付けを行ったうえで内覧を行うことが重要です。

 

 

空き家にして売るのと住みながら家を売るのはどっちが良い?

どちらが良い!とは一概には言えず、ご自身やご自宅の状況によって、おすすめの方法は異なります。

 

さまざまな観点から比較して、自分にあった売却方法を決めましょう。

 

「住みながら家を売る方法」と「空き家にしてから家を売る方法」では、それぞれどういった人・家におすすめなのかをご紹介しますので、ぜひ検討の材料にしてくださいね。

 

住みながら家を売るのがおすすめな人・家

  • 売却金額をもとに新居を検討したい
  • 内覧で買主とコミュニケーションをとって家の付加価値を伝えたい
  • 空き家にした場合のメンテナンスが難しい・面倒だと感じる
  • 整理整頓が得意で家具や家電がある状態でも家が広く綺麗に見える
  • 二重ローンを避けたい

 

空き家にしてから家を売るのがおすすめな人・家

  • 売却金額にとらわれずに新居を検討したい
  • 内覧の対応が面倒だと感じる
  • 査定通りの価格で構わない
  • 定期的に空き家を訪れ、劣化や汚れの確認・対処ができる
  • 家具や家電が多く、置くことによって家が狭く見える
  • 資金に余裕がある

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住みながら家を売る場合に成功させるポイントとは?

住みながら家を売る方法にはメリットが多くある一方、デメリットやリスクもあります。

 

では、そんなデメリットやリスクをできるだけ回避しながら、早く・高く家を売るためにはどのような点を意識すれば良いのでしょうか。

 

住みながら家を売る際のコツもご紹介します。

 

コツ①内覧は「仕事」、購入検討者は「お客様」と捉える

内覧は不動産売却においてとても大事な役割を担っていて、内覧時に買主に「購入したい」と思ってもらえるかどうかが契約成立のカギとなります。

 

どれだけ購入意欲が高い状態でも、内覧時にマイナスなイメージを与えた場合、購入を見送られてしまいます。

 

家は商品、購入を検討している方はお客様、内覧の対応は仕事というように捉え、しっかりと準備することが大切です。

 

重要な役割を担う内覧の対応をきちんとすることで、家は早く・高く売れやすくなります。

 

具体的には、下記を意識した行動を心がけましょう。

 

  • 整理整頓をしておく
  • 水回りは入念に掃除しておく
  • 換気をするなどニオイ対策をする
  • 質問に対して誠実に答える
  • スリッパを用意する
  • お部屋や収納の中など、包み隠さず全てを見せられる状態にしておく

 

整理整頓や掃除のポイントとしては、客観的に見て清潔感のあるシンプルな家を目指すことです。

必要であればハウスクリーニングのような専門の業者に依頼しても良いでしょう。

 

コツ②内覧は晴れた日の日中に行う

購入検討者から内覧のスケジュールをいくつか提示された場合、できる限り晴れた日の日中で調整しましょう。

物件を決める際、日当たりを気にする人が多いためです。

 

物件情報に「南向き」「日当たり良好」と記載があっても、実際は物件の形状や付近の建物の影響で日当たりが良くない場合もあります。

 

そんな懸念点を解消するために内覧を行うので、もっとも日当たりが良い時間帯に見てもらうのがベストでしょう。

 

日中であれば夜よりも部屋の印象が明るくなるため、印象をアップさせる効果にも期待できますよ。

 

コツ③家の魅力や瑕疵(かし)を伝える際には住民目線で

購入を検討している方は実際の生活イメージを湧かせるために内覧を行います。

そのため、物件情報に加え、実際に住んでみたからこそ気付ける家の魅力を伝えることが大切です。

 

ただし、良い部分だけ伝えるのはかえって不信感を与える原因になります。

不便な部分や欠陥部分などの瑕疵も伝えたうえで、対処法を伝えられたらベストです。

瑕疵に関しては、黙ったまま売却してしまうとトラブルにつながったり損害賠償を求められたりするケースも考えられるため、特に注意しましょう。

 

コツ④売却活動と並行して新居探しを進める

住みながら売却活動を進める場合でも、同時に新居探しをすることをおすすめします。

 

家が売れてから急いで探すよりも、早めに探して候補をいくつか決めておく方が理想の住まいを見つけやすいです。

場合によっては売却後に仮住まいに引っ越す必要があり、余計な費用がかさむことも。

 

また、買主によっては入居時期が変更になることで購入意欲が下がる可能性もあります。

売却から引っ越し、引き渡しまでをトラブルなくスムーズに進めるためにも、売却活動と並行して新居探しを進めましょう。

 

 

売却資金を得てからも住み続ける方法もある!

最後に、売却資金を得てからも同じ家に住み続ける「リースバック」と「リバースモーゲージ」について解説します。

 

「リースバック」とは、不動産会社に家を売却し、同じ家の賃貸者契約を交わすことで賃貸物件として同じ家に住み続ける方法です。

 

「売却による資金を得て生活費に充てたい」「不動産を売却したことを周りに知られたくない」という方におすすめの方法です。

 

リースバックは通常の賃貸契約となるため、固定資産税のような税金や火災保険料の支払い義務がなくなります。

 

リースバックについては「リースバックとは?メリット・デメリット、注意点などを詳しく紹介」で詳しく解説しています。

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

一方、「リバースモーゲージ」とは不動産を担保として金融機関からお金を借り、契約者が死亡した時点で不動産を売却して一括返済する方法です。

まとまったお金が入ってくることに加え、毎月の支払いが金利のみとなるため、契約者の負担は最小限に抑えられます。

 

ただし、リバースモーゲージには年齢制限があり、55〜65歳の方しか利用できません。

また、リバースモーゲージを利用している家は相続ができず、契約者の死亡後は強制的に売却されます。

 

あくまで相続予定のないシニア向けの制度と認識しておきましょう。

 

 

住みながら家を売る場合は内覧が重要!コツを掴んでスムーズな売却を

不動産売却をする場合、住みながら家を売る方法と空き家にしてから家を売る方法という、2つの方法があります。

住みながら家を売るほうが売却活動において不利だと思う方も多いですが、一概にそうとも言い切れません。

 

メリットとデメリット・リスクどちらも把握したうえで、自宅の状況にあった方法を選ぶことが重要です。

 

また、住みながら家を売る場合には内覧時の対応が重要となります。

購入を検討している人に「買いたい」と思ってもらえるよう、整理整頓や掃除、対応は丁寧に行いましょう。

 

スムーズな売却・引き渡しを進めるために、売却活動とあわせて新居探しを行うのもおすすめです。

 

不動産売却に不安があるという方は、お近くの不動産会社に相談してみてくださいね。

札幌市南区・北広島市・恵庭市での不動産売却は、ぜひ八城地建へお気軽にお問い合わせください!

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