簡易査定(机上査定)・訪問査定の違いは?使い分けや注意点も解説
2022.08.15
こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の酒井です。
不動産の査定には「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類があることをご存知でしたか?
不動産会社に査定を依頼する際には、2つの査定方法の特徴を把握したうえで、保有する不動産に合った査定方法を選ぶことが大切です。
そこで今回は、「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」2つの査定方法についてそれぞれ詳しく解説します。
使い分け方や依頼時の注意点についてもご紹介しますので、不動産売却を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
簡易査定(机上査定)・訪問査定とは?違いをわかりやすく!
不動産の査定方法は「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類ありますが、その違いは「何をもとに査定価格を算出するか」にあります。
簡易査定(机上査定):現地に行かずデータから査定する方法
まず1つ目の査定方法が「簡易査定(机上査定)」です。
簡易査定(机上査定)は、実際に売却する不動産を見ずにデータをもとに査定価格を算出する方法です。
査定価格の判断材料となるのは、アクセス・築年数・土地や物件の広さ・間取りなど、売却予定の不動産に関するあらゆるデータです。
さらに、類似物件の売り出し価格や実際の売却金額、市場動向なども加味されて査定価格が算出されます。
過去の事例や数多くのデータをもとに算出された査定価格のため、実際の価格と大きく離れることは少ないですが、次に紹介する「訪問査定」よりも価格の振れ幅が大きいと考えて良いでしょう。
「売却をするかは決まっていないけど、とりあえずざっくりとした概算の査定価格を知りたい」という方に、おすすめの査定方法です。
特に、更地(土地)のみの査定の場合には、机上査定での算出でも精度の高い査定が可能となります。
訪問査定:現地調査を行って査定する方法
一方「訪問査定」は、文字通り実際に不動産への訪問・現地調査を経て査定価格を算出する方法です。
「実査定」と呼ばれることもあります。
簡易査定(机上査定)で参考にした物件に関するデータに加え、周辺環境・隣接する道路状況・室内の保守状況・外壁の劣化具合・過去のリフォーム履歴・眺望なども含め査定価格を算出します。
リフォームの状況や設備の劣化、住宅のデザイン性や間取りの住みやすさなど、簡易査定(机上査定)ではわからなかったプラス要素も査定価格に反映されるため、物件ごとに合わせた査定価格が算出されます。
簡易査定(机上査定)よりも多くのデータ・建物状況をもとに算出されるため、本格的に売却を検討しているという方には特におすすめの査定方法です。
不動産の査定価格の具体的な算出方法は「不動産査定はどんな方法で行う?価格の決まり方や流れ、注意点も確認!」で解説しています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
簡易査定(机上査定)・訪問査定のメリットデメリットは?
「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」には、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
詳しく解説していきますので、選ぶ際の参考にしてくださいね。
2つを使い分ける方法についても、お伝えします!
簡易査定(机上査定)のメリット・デメリット
簡易査定(机上査定)の大きなメリットは、手軽に査定を依頼できることでしょう。
現地調査は必要ありませんし、今は不動産会社に足を運ぶ必要もほとんどありません。
インターネットや電話を通して不動産情報を伝えるだけで、簡単に査定価格を知ることができます。
売却を検討しているが、まだ悩んでいるという方にはおすすめの査定方法となります。
査定完了までの時間や費用がかからないことも、簡易査定(机上査定)のメリットです。
インターネットの場合は数日、電話の場合は短ければ30分程度で査定が完了するケースもあります。
また、ほとんどの不動産会社で無料の簡易査定(机上査定)サービスが提供されているため、費用は発生しません。
一方、物件の細かい状況が反映されないため、査定価格と実際の売却金額にズレが生じる可能性があるのがデメリットです。
「思っていたより安く(高く)売れる」ということが起こりやすいのが、簡易査定(机上査定)です。
また、不動産を売却する場合、査定価格(仲介)だけで不動産会社の選択をすることは困難といえます。
大切な不動産の売却を依頼するわけですから、依頼する会社の特徴や安心して任せられるのか、さらには担当者の人柄など、実際に会わないと判断できないのも事実です。
簡易査定(机上査定)の場合は、その判断ができないのもデメリットといえます。
訪問査定のメリット・デメリット
訪問査定のメリットは、簡易査定(机上査定)と比べて査定価格に正確性があることです。
専門家が実際に不動産を現地調査して査定価格を算出するため、実際の売却価格と大きなズレが生じにくいといえます。
さらに、不動産会社を見極める材料になるのも売主にとっての訪問査定のメリットです。
訪問査定を行う場合は、実際に不動産会社とのやり取りが発生します。
売却に関する相談や質問を通して、不動産会社との相性を判断できます。
訪問査定のデメリットは、事前準備が必要になることです。
家の中の掃除や各種書類の準備が面倒に感じる方もいるかもしれません。
現地調査の当日も立ち会う必要がありますので、多少準備をする手間が発生するという点ではデメリットになる方もいるでしょう。
訪問査定で見られる箇所や査定時に気をつけるポイントは「家の査定ではどこを見る?価格が決まるチェックポイント」で解説していますので、訪問査定時にはぜひご確認ください。
2つの査定方法はどう使い分けるべき?
一般的には簡易査定(机上査定)を複数の業者に依頼し、査定結果や担当者の対応などから訪問査定を頼む会社を絞る流れが多いです。
ただし、目的や売却具合によって使い分けるケースもあります。
査定にかかる手間を最小限に抑えるために、使い分け方も把握しておきましょう。
簡易査定(机上査定)が向いているのは、下記の人・ケースです。
- 売却する準備をまだ何も進めていない
- 売却するかどうかを検討中・決定していない
- おおよその査定価格を知ることができれば問題ない
- 査定依頼後、不動産会社から営業電話を受けたくない
- 複数(3社以上)の不動産会社を比較・検討したい
- 更地(土地)の売却査定をしたい
一方、訪問査定が向いているのは、下記の人・ケースです。
- 売却することを本格的に検討している・すでに決めている
- 正確な査定価格が知りたい
- 依頼したい不動産会社を2〜3社に絞っている
- 売却予定の住宅の良い点をしっかりと見てほしい
簡易査定(机上査定)と訪問査定それぞれの依頼時の注意点も確認
不動産に査定を依頼する際には、査定方法によって依頼時の注意点が異なります。
失敗しないためにも、把握しておきましょう。
まず、簡易査定(机上査定)の場合には、不動産一括査定サイトなどを利用して3〜4社程度の不動産会社に査定を依頼するようにするのがおすすめです。
不動産の価格は、物件の情報や市場動向に加え、不動産会社の得意不得意も少なからず影響します。
また、媒介契約に結びつけるために高い査定価格を提示する会社も珍しくありません。
仲介査定と買取査定でも状況が異なります。
仲介査定で極端に高い査定の場合には、売れる可能性が低いことも考えておく必要があります。
複数の不動産会社に同じ条件で査定を依頼し、相場感を知ることが大切です。
訪問査定の場合は、下記のような点に注意して査定を依頼しましょう。
- 物件の情報を詳しく正確に伝える
- 瑕疵(かし)や近隣トラブルがある場合は隠さない
- 売却のスケジュールや価格などの希望は正直に伝える
訪問査定の場合は費用も手間もかかるため、無駄にならないよう正確な査定をしてもらうことが大切です。
土地・建物の欠陥といった瑕疵も含め、物件や状況に関する情報は正確に伝えるようにしましょう。
簡易査定(机上査定)と訪問査定の違いを理解して使い分けを
不動産会社への査定依頼は、不動産売却時に必要なステップです。
不動産の査定方法は「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類あり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
インターネットや電話で行える簡易査定(机上査定)は気軽に行える一方、査定価格に振れ幅があることを理解しておきましょう。
また、実際に現地調査を行う訪問査定は、正確な査定価格が算出されやすい反面、手間や時間がかかるというデメリットがあります。
簡易査定(机上査定)と訪問査定、両方のメリット・デメリットを把握したうえで、使い分けをすることが大切です。
不動産売却に不安があるという方は、お近くの不動産会社に相談してみてくださいね。
札幌市南区・北広島市・恵庭市での不動産売却は、ぜひ八城地建へお気軽にお問い合わせください!