COLUMN不動産売却コラム

リフォーム渡しとは?注意点や事例、現状渡しとの違いも解説!

2023.11.04

こんにちは!不動産売買をサポートする八城地建の宮下です。

 

今、不動産物件の売却を検討している方の中には、どのような形で物件を売りに出すのが一番良いのかわからずに、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、住んでいた家を売る方法の一つである「リフォーム渡し」を解説します。

 

リフォーム渡しのメリットやデメリット、注意点などもあわせて解説しますので、売却に際してリフォームを先にするかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

キッチンリフォーム
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リフォーム渡しとは?メリット・デメリットやおすすめの方法

リフォーム渡しは、不動産物件を売却する際、売主側がリフォームをすることを前提で売却することをいいます。

 

特に、今まで住んでいた家を売却したいと考える方にとっては、お金のかかるリフォームをしたほうが良いのか、しないほうが良いのか、という点は悩ましい問題となるでしょう。

 

ここではまず、リフォーム渡しのメリット・デメリットについて解説します。

 

あわせて、「オーダーリフォーム渡し」というおすすめの売却方法もお伝えしますので、参考にしてくださいね!

 

リフォーム渡しのメリット・デメリット

中古住宅を売却する際、リフォームをせずに現状のまま売りに出すほうが多い傾向にあります。

 

では、リフォーム渡しには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

リフォーム渡しのメリットは?

リフォーム渡しを選ぶ方がいるのは、次のようなメリットがあるからです。

  • 内覧での印象が良くなる
  • 早く売却できる可能性が高くなる

 

今まで誰かが住んでいた家は、どんなにきれいにしていても、汚れがついていることがありますし、使用年数に伴う経年劣化が生じています。

特に、水回りを中心に生活感が出てしまうのは、仕方のないことですし、一戸建の場合には外壁や屋根の塗装等も必要になってきます。

 

トイレやバスルーム、キッチンなどの水回りをリフォームすると見た目が一気に良くなりますし、購入希望の方にとっても、とても良い印象を持ってもらえますので、売却成立においては、とても大きなアピールポイントとなります。

 

また、購入希望者が、すぐにでも住みたいと考えている場合には、リフォームが済んでいる家の方が早く売却できる可能性が高まります。

 

リフォーム渡しのデメリットは?

一方で、リフォーム渡しにはデメリットもあります。

  • リフォーム費用を考慮しなければいけない
  • リフォーム中に売却できない
  • リフォームをどのくらいかけるべきかの判断が難しい

 

リフォームには当然費用がかかります。

長年住んでいた家であれば、その分リフォーム費用が高くなる可能性もあるでしょう。

 

リフォーム渡しのデメリットは、売主側の判断で、どのくらのリフォームをするべきかや、買主側に売れやすくなるデザインを検討する手間や判断の難しさが挙げられます。

 

そのため、リフォーム費用をどのくらいかけるべきかという判断は、不動産会社もしくはリフォーム会社に相談が必要です。

 

リフォーム渡しの良いとこ取り!「オーダーリフォーム渡し」のすすめ

リフォーム渡しのメリットは残したまま、デメリットを感じることなく売却できる方法として、例えば「オーダーリフォーム渡し」という方法があります。

 

この方法では、物件自体は現状のまま売却の活動をスタートしますが、事前に売主が費用負担する分のリフォーム金額を決めておき、その分を販売価格にセットしておくという売り方です。

 

売主にとっては、リフォームの費用を売却価格から捻出できる上、買主が決まってから必要なリフォームを行うため、売却前にリフォーム代金として持ち出す資金が必要ありません。売却代金の中からリフォーム代金を支払うことができるというメリットがあります。

 

さらに、通常はリフォームを施工してから売却する場合に、空き家であることが前提で行いますが、「オーダーリフォーム渡し」の場合は、事前にリフォーム施工を行うわけではありません。

売主が居住しながらの売却物件でも、この方法で販売することが可能です。

 

購入希望者はリフォーム前提での検討ができるため、成約率も格段に高くなります。

 

買主にとっては、自らが希望するリフォーム内容で、選択できるメリットがあります。

 

リフォーム済みの物件であれば、その状態のままで購入を検討せざるを得ませんが、「オーダーリフォーム渡し」であれば、キッチンのデザイン、機能性や床材、壁紙の模様など、自由に好みのデザインを選択することができます。

 

家を購入する上で、買主が自分好みのリフォームができるという点は大きなメリットです。

 

八城地建でも、築25年の住居にお住まいの方で「将来の住宅管理の負担を考えると、早いうちに売却し、便利の良い場所での賃貸マンションへ住み替えをしたい」というご希望の方がおり、「オーダーリフォーム渡し」をご提案させていただきました。

 

長年の生活使用による経年劣化が目立つお家の場合、この方法はとてもおすすめです。

詳しくは「オーダーリフォーム渡し」という売却方法(北広島市)もチェックしてみてくださいね!

 

 

リフォーム渡しの注意点も事前にチェック

リフォーム渡しを選ぶ際には、次のような注意点があることも知っておきましょう。

  • リフォームをどのくらいかけるのかを検討しておく
  • 買い手とトラブルにならないよう、注意が必要
  • 不動産会社もしくは、リフォーム会社次第で、提案内容を大きく異なる

 

中古物件を購入しようと考える人の中には価格を重視する方も多く、リフォーム済みの物件よりも、リフォームなしの「現状渡し物件」を選び、自分の必要な部分だけをリフォームする方もいます。

 

また、最近では自分でリノベーションをしながら住みたいと希望する方もいるため、売主が行ったリフォーム内容を、買主が気に入るとも限りません。

 

先ほどご紹介した「オーダーリフォーム渡し」という方法は、買主の希望通りにリフォームを行えるため、おすすめです。

 

そして、リフォーム内容を十分に説明することも重要です。

 

物件の販売には売主と買主だけでなく仲介業者も関わるため、どこかで認識が違うと、売却後にトラブルになることもあります。

 

リフォーム渡しを選ぶ場合は、リフォームの仕様書や施工図面、内装の見本やパンフレットなど、買主に必要な情報を書面で揃えて、細かく説明する必要があります。売主個人でこれらを用意することは厳しく、リフォーム会社への依頼が依頼が必要になります。

不動産売却時に必要な書類は「不動産売却の必要書類は?取得方法や内容を詳しくご紹介!」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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現状渡しとは?リフォーム渡しとどう違う?

玄関

リフォーム渡しと対になる販売方法が「現状渡し」です。

リフォームをせずに、そのままの状態で売却することを指し、「現況渡し」ともいわれます。

 

中古物件の多くが「現状渡し」で販売されています。

 

リフォーム渡しが良いか、現状渡しが良いかは物件によって異なるので、両方のメリット・デメリットを知った上で不動産会社に相談するのが良いでしょう。

 

現状渡しのメリット・デメリット

現状渡しのメリットは次のような点です。

  • 売主にとってリフォームの手間や費用がかからない
  • リフォーム期間がないため、早く売却・購入しやすい
  • 買主にとっては、購入価格が安くできる可能性がある
  • 買主が購入後に自分の好みにリフォームできる

 

一方、現状渡しにはこんなデメリットもあります。

  • 売主の契約不適合責任を問われるケースがある
  • 買主にとっては、修繕や手直しの手間や費用がかかることがある
  • 買主側が負担するリフォーム費用が大きくなると、売りづらい
  • 物件の印象が悪い
  • 価格を下げないと売れない

 

リフォームをしないということは、設備も含めて何年か経過した状態で売却することです。

 

リフォームをせずに売却できることはメリットですが、物件それぞれの劣化状況によって、価格や販売期間は大きく異なってきます。

 

不動産売却時に契約事項とは違う、伝えていない不備や不良があった場合には、売主に「契約不適合責任」が課されることになります。

特に築年数が古い場合は注意が必要でしょう。

 

「契約不適合責任」については「不動産売買時の契約不適合責任とは?瑕疵担保責任との違いも確認!」でも詳しく解説していますが、新たに修繕を行う必要があったり、損害賠償責任が発生するケースもあり得ます。

 

買主にとっては購入後の自由度は高いものの、故障などがあった場合に設備が利用できないことや、修繕まで時間がかかることなどがデメリットとなるでしょう。

 

現状渡しを行う場合の注意点もチェック

現状渡しとはいえ、住んでいる状態そのままでは、買主にとって魅力ある物件にならない可能性もあります。

リフォームを実施しないまでも、できる限り壊れている場所の修繕や汚れのクリーニングを済ませておくのが良いでしょう。

 

売主が行う掃除で十分な場合もありますが、ハウスクリーニングを頼むのもおすすめです。

プロの手でしっかりクリーニングを施すことで、きれいな状態で内覧に臨めるでしょう。

 

また、現状渡しの場合、契約内容と現状の違いなどでトラブルが発生するリスクが高いため、仲介をする不動産会社へ事前に相談することをおすすめします。

 

 

リフォーム渡しとは「売主がリフォームを負担することを前提として売却すること」

リフォーム渡しとは、売却時に売主がリフォームを負担することを前提として物件を売りに出すことです。

 

リフォーム渡しは、買主へのアピールポイントになるメリットがあります。

 

購入後に自分好みにリフォームしたいと考える買主も多いため、売却時にリフォームするかどうかは、慎重に検討する必要があります。

 

そこでおすすめするのが、「オーダーリフォーム渡し」という売却方法になります。

 

八城地建では、家の売買とリフォームを専門に行っています。

1社で売買とリフォームのどちらもサポートできるので、最適な売却方法をご提案しています。

 

札幌市南区、北広島、恵庭で不動産の売却を検討している方は、ぜひ八城地建まで、お気軽にご相談ください。
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